第7回コミックゼノン漫画大賞 下半期 結果発表!!!!

漫画家講評

画面の白と黒のバランスがとても気持ちいです。人間の愚かさという重たく複雑なテーマを「傷や病を吸い取る」という能力を軸に分かりやすく表現されています。だからこそ、終盤の展開が駆け足すぎるのがもったいなく思えました。 (カジオ先生)

書店員講評

とても良い作品だと思います。タイトルに「聲」の漢字をアテたのも良いです。短編ではなく、もっとページを増やして物語を掘り下げてほしいと思いました。早く次の作品を描かせてデビューしてほしい作家さんです。(芳林堂書店 天野氏)

編集部講評

連載一回目のようなお話に感じました。読み進めさせる構成力は持っていると思います。しかし、読者に喜んで読んでもらうには、リズムを変えたり、会話の中に動きを加えるなど、楽しがらせる工夫が必要が思います。


漫画家講評

絵柄とキャラクターが魅力的でした。特に小さい女の子がおばあちゃん言葉でしゃべるところに意外性があり、おもしろく読めました。しかし、ストーリー展開に読者を引きつける何か、驚かせる何か仕掛けが欲しかったです。(原哲夫先生)

書店員講評

間の取り方、風景のマッチング、そして絵もストーリーも雑誌に載せられるレベル。生まれ変わる前のおばあちゃんもかわいく、方言が良いアクセントになっています。この作品を掘り下げて膨らませることもできると思うので、次に期待できる作家さんだと思います。 (文教堂 嵯峨野氏)

編集部講評

女の子が可愛く、背景も丁寧で即掲載レベルの作品だと思います。女の子がおばあちゃんの生まれ変わりなのか、憑依されたのか疑問が残るところがあるので、そういうツッコミポイントを解消していけたらもっと良い作品になったと思います。


漫画家講評

いつの間にか後ろから絞め技をかけられていたような衝撃でした。主人公の静かだけど圧倒的な存在感。漫画の中で確実に彼は生きています。仕草一つ一つから目が離せない。何より著者の言葉選びのセンスには脱帽です。 (カジオ先生)

書店員講評

クセのある絵柄だが、内容はキャッチーで常に一定の需要があるジャンル。主人公のブレないキャラクターも良いです。この雰囲気を維持できるならば、1冊分描いてコミックスにしてほしいくらいです。書店員が楽しんで売り場を作れるタイプの作品だと思います。(あおい書店 石田氏)

漫画家講評

まだ荒っぽいけど楽しく読めました。男の子のトラウマがちょっと強引だけど、動物のリアクションが面白く描けていたので、さほど気にならなかった…ような気がします。女の子に心惹かれていくくだりが上手く描けていると良かったかなぁ…と思います。 (次原隆二先生)

書店員講評

絵柄は良いと思います。話の内容にも合っていますし、デフォルメした絵も可愛いと思います。ただ、ところどころ、ヒロインがあざとく見えるのが気になります。設定は個人的には好きですし、女性受けは悪くないと思いますが、ヒロインに共感できるともっと読みやすくなると思います。 (有隣堂 山本氏)

書店員講評

「大きな悩みを誰かと出会って大解決」みたいなありがちなストーリーではなく、等身大の婚活と劣等感、そしてそう簡単にはいかないという現実的なラスト。共感性の高い良作だと感じます。この作品は良くも悪くもこれで完成しているので、新たな舞台での次回作が楽しみです。(くまざわ書店 橋本氏)

編集部講評

構成力がとても高く、どこが破綻しているということもないですが、すべてが読切の平均点みたいな印象を受けます。技術は高いので、どこかを突出させる作品を描いてみてほしいと思います。


書店員講評

絵柄、キャラクター、ストーリーともに個人的に好きです。戦火が強まった中で、どう関係が変化していくのかが楽しみな作品でした。 (三省堂書店 大西氏)

書店員講評

丁寧に描いてはいるのだが…。何が起こっているのか意味不明な所が多いのと、キャラクターの判別が分かりづらいのがもったいないです。(北条司先生)

書店員講評

ロボットの哀しさ的なテーマは個人的に大好きです。プラスして所帯持ちとしてこういう「家族」的な話はくるものがあります。大人とか背景の作画をがんばってほしいです。(ブックスタマ 菅原氏)


書店員講評

設定やストーリーにきちんと筋が通っていて面白かったです。絵が少し古い感じがありますが、作品に合っていたのでそれほど違和感はなかったです。 (オリオン書房 池本氏)


総評

特別審査員 カジオ先生

今回の作品を読ませて頂いた時に、自分がジャンプの月例賞に応募して受賞した時のことを思い出しました。森田まさのり先生から特別賞をいただいてのデビューだったので感慨深く覚えています。その頃の自分と比べたら、どの作品もレベルが高く、このまま順調に伸びたらどうなっちゃうんだろうと…期待半分、危機感半分で読みました。今はまだ彼らのこの瞬間しか見ていないので、早く次の作品を見てみたいです。一緒にゼノンを盛り上げていける人材になってください!!

コミックゼノン編集長 花田健

このコミックゼノン漫画大賞は「最上位作品」を「必ず掲載する」というのを一つのウリにしているのですが、今回ほど意見が割れた回もありません。どれか1作品を選ぶことよりもなるべく多くの作品を本誌に掲載したいと思い「3作品」を掲載することにしました。読者投票をしていただいた方には新鮮味はないかもしれませんが、是非読んでその感想をお寄せください。その声を受賞者に届け、次作へのモチベーションにしてくれればと思っております。