「プッシュ!」第4弾は『プロパン・ナイトメアズ』で第1回のマンガオーディション佳作を受賞したモリコロス先生が、新作読切を引っさげて登場です。受賞作は審査員も舌を巻くほどの画力の高さと独特な世界観が注目を集めましたが、今回はかなり作風を変えてきた意欲作です。まずはその実像に迫るインタビューをご覧下さい!

—前回の受賞作が載った感想を教えて下さい。

モリコロス:小さい頃からの夢が「叶った!」と、自惚れていた自分にはいい薬になりました。某保険会社じゃないですけど「まだまだ人生これからだ」と思わされましたね…。修正したいとかのレベルじゃなく、丸々描き直したい!!!!と思うぐらい未熟なものに感じられました。

—なるほど、向上心の塊ですね。では周りの人の反応はどうでしたか?

モリコロス:小学生の頃からいまのバイト先にまで「漫画家になりたい」と言いふらしてきたので、すごく喜んでもらえました。何人かのお友達がゼノンを買ってくれたそうなので、微々たるものですが売上に貢献出来たんじゃないかと内心、誇らしいです。あと、バイト先の方々にむちゃくちゃイジられましたね!本屋でバイトをしているので、先輩に頼まれて、自分でレジを打ったゼノンにその場でサインを書いたりと大忙しでした。

—早くもサイン本が書店に並ぶとは!では今回の読切作品『はんちゃらけ』の発想のきっかけを教えて下さい。

モリコロス:京都には「はんなり」した大人しいイメージしかなかったんですけど、「京都でドタバタしたら面白いんじゃないかなあ」と思ったのが最初のきっかけですね。

—京都はお好きなんですか?想い出などあったら教えて下さい。

モリコロス:まったくもって全っ然ないです!!!!!!!!修学旅行ではもう定番!!と思っていたのに完璧にスルーさせられてました…。本当に行ったことないです。新幹線で何回通り過ぎたことか…。憧れだけがあふれかえってる状態ですね!!!!!!

—京都に行かずに京都の漫画を描くとは……。さぞ苦労したと思いますが、製作中一番苦労したのは何ですか?

モリコロス:大学の研究室に泊り込み、完徹で原稿を仕上げていたのですが、真夜中の大学内には使えるトイレがひとつしかなくて、しかもずっと電灯がついていたので虫が大量発生していました。いままで何処に潜んでたんだよ!!ってくらい大きいガガンボや蛾にトイレの個室まで追い回されました…。もう完徹したってだけで相当な苦労なんですが、それよりも虫に苦労したんじゃないかと思います。

—では本作を描いてみて、一番良かったと思えることを教えて下さい。

モリコロス:35ページを描き切ったことがなによりも一番良かったです!!生まれて初めて10ページ以上の原稿を仕上げたので、今後の課題が少しずつ見えてきていい勉強になりました。

—この作品のみどころや、注目して欲しい点はどこですか?

モリコロス:セリフの掛け合いと舞妓の振袖です。一番時間を費やしたので、是非見て、読んでいただきたいです。

—最後にひとことお願いします。

モリコロス:色んな人の寿命をいただいて、自身も心身共にすり減らした作品ですので、1ページでも多く捲っていただきたいです。よろしゅうお頼申します!!


モリコロス先生に初めて会ったときに感じたのは、実際にどうかはさておきとして、天才の匂いがする、ということでした。打ち合わせの際に持ってきたプロットの書き込みは半端じゃなく、特にキャラの感情移入度は尋常じゃない。あと極めつけは偏食なこと。ビックリするほど大概の食べ物が食べられない。でも偏食の方って天才っぽい感じしません?僕だけかな……。ともあれ、その才能はこの読切『はんちゃらけ』で感じてみて下さい!!

ナガオ