「プッシュ!」第26弾は第2回漫画大賞で入選を受賞したユリエロ先生! 骨董家具屋を舞台に思い入れのある家具を売る人間ドラマ。読んだ後、人に優しくしたいと思える読切です。そんな読切を描いたユリエロ先生の内面は…けっこうドロドロです!

—以前の受賞作が本誌に掲載されましたが回りの反応はどうでしたか?

ユリエロ:友達にはがんばれって言ってもらいました。「泣いちゃった」という感想は不本意でしたね。私、読者様には笑ってもらおうと思って描いてるので。
親、親戚には言ってません。単行本の1冊でも出たら反応してもらうとします。

—今回の作品を描こうと思ったきっかけを教えて下さい。

ユリエロ:最初はbonobosの「Standing There」という曲からイメージして作ろうと思いました。誰かが誰かに寄り添う、そんな気持ち。ただ、紆余が曲折しすぎて、最後の方は意識不明でしたね。

—今回の原稿で一番苦労した点はなんですか?

ユリエロ:本当に紆余が曲折したんですよ。多聞の性格から何から「これでいい!」「いや、やっぱだめだ!」という攻防を担当さんと繰り返し、打ち合わせの度に娘の預け先を探すのがもう…(鬱)スッパリ「これでいいね!」と言っていただける力をつけたいもんです。

—ユリエロ先生はお母さんですが、家事と原稿の両立は大変ですか?

ユリエロ:一言で言えば、くそ大変。娘が小さいので昼間は家事と育児しかしません。じゃあ、いつ原稿やるの?夜寝なきゃいいんでしょーって話になります。でも、子供産んでからデビューしたのでそんなことは覚悟の上なのです。それにホラ、働きながら夜漫画家って人もいるでしょう? それと同じよ。(って大変さをミクロ化して考える)

—ズバリ見どころを教えて下さい。

ユリエロ:下北沢の山本商店さんに取材のご協力をいただきました、和家具でございます! そして、今回もジジイが出るってゆう…(別に好きってわけじゃないです。)

—今後どういったマンガを作っていきたいですか?

ユリエロ:うれしはずかし恋愛漫画と〜おバカな漫画〜を描きたいです。「お前、人の親だろう?」って思われても、一向に構わない!読んでくれた人を無表情で帰すわけにはいかないんだ!…ってマンガです。

—最後に一言お願いします。

ユリエロ:漫画大賞受賞作から大分お時間が経ってしまいました。「紆余が曲折してよぉ…」みなさんも遅れた言い訳に使ってみてください。よろしくおねがいします!

ユリエロ先生と初めてあったのはお腹が大きい時でした。授賞式には赤ちゃんを抱いて賞状を受け取っていました。大変な時期だと思いつつもユリエロ先生は積極的に打ち合わせをして、取材をして、ネームも何度も直してとマンガに対する情熱を人一倍感じました。そんなユリエロ先生が温もり感じる読切が完成しました。母と漫画家の両立は思った以上に大変で時間もかかりましたが、申し分ない作品が出来 上がったと思っています。是非、読んでみて下さい。

イシカワ